【一般質問のご報告】行政運営における業務過多への対応と判断の質を確保するための考え方について

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皆さま、こんにちは。
先日の市議会定例会において、一般質問に登壇いたしました。今回は、「行政運営における業務過多への対応と判断の質を確保するための考え方」をテーマに質問を行いました。

今回の質問は、決して特定の誰かや市の姿勢を責めるものではありません。行政の現場が日々、限られた人員と時間の中で精一杯対応していることを踏まえた上で、個人の頑張りに依存するのではなく、構造的な「過負荷状態」をどう捉え、行政が最適なパフォーマンスを発揮するための条件(=冷静に判断するための「余白」)をどのように整えていくのか、客観的な視点から市の考えを伺いました。

以下に、私の質問の要旨と、市長からの答弁をまとめました。(抜粋)

1. 現場の「過負荷状態」とその影響について

【質問の要旨】
行政ニーズが複雑化する中、現在の業務量と職員体制のバランスを市としてどう把握しているか。また、多忙な状態が続くことで、事業の振り返りや見直しを行うための時間や余力が不足し、判断の質に影響が出ているのではないか。

【市長の答弁】
社会環境の変化やデジタル対応、人口減少対策などにより業務が増加し、「人手が足りない」と感じている職員がいることを承知しています。独自の判断で削減できない業務も多く、時間に追われる感覚が増していると認識しています。 また、管理監督職員を中心に、施策の検証や企画立案を行う時間が足りないと感じる職員が増えており、日々の業務に追われて業務改善のサイクル(PDCA)が機能しなくなることは組織全体の課題であると捉えています。

2. 事業の整理・見直しと現場への配慮

【質問の要旨】
限られた人員と時間の中では、行政全体を俯瞰した事業の優先順位づけが必要です。その仕組みや基準はどうなっているか。また、見直しを進める際、現場の負担が過度に増えないよう、どのような配慮をしているか。

【市長の答弁】
「行政改革」と「小千谷市総合計画実施計画」を枠組みとし、総合計画との整合性、必要性・妥当性、費用対効果、将来への影響などを基準に全庁的な視点で見直しを進めています。 見直しに伴い一時的に業務量が増えることはありますが、負担感が「過度なもの」にならないよう、副市長や教育長が管理職と面談するなど、現場任せにせず協議する場を設けています。

3. 人材育成、業務の引継ぎ、ノウハウの蓄積について

【質問の要旨】
業務が多忙な中で、人材育成や確実な引継ぎが個人の努力に依存していないか。また、定年引き上げに伴い、定年期を迎える職員の経験や知見を組織としてどう活かしていくのか。

【市長の答弁】
人材育成は基本方針に基づき組織として取り組んでいますが、業務の引継ぎについては限られた時間で行うため、実際には個人の努力のウェイトが大きく、ノウハウは部署ごとに工夫して蓄積しているのが現状です。引継ぎの労力が大きくなると前例踏襲主義に陥りがちなため、今後はプロフェッショナル人材の育成や多様な人材による組織づくりにも注力します。 また、60歳以降も勤務する定年期の職員には、①即戦力のプレーヤー、②経験と知識の後輩への継承、③管理監督職のサポート、という3つの役割を期待しています。

4. 今後の行政運営への向き合い方

【質問の要旨】
今後さらに環境が厳しさを増す中で、行政運営における過負荷状態をどう管理し、重点分野を見極めていくのか、市長の方向性を伺いました。

【市長の答弁】
当市は人口減少等により危機的な状況にあり、「有事の対応」として一定期間・一部部署で業務量が増加することは想定しておく必要があります。 その上で、人材育成や面談を通じた意思疎通、適切な人事管理を総合的に推進し、業務量や職員の負担感の把握と対策を行っていきます。重点分野の見極めは、総合計画等に基づいて毎年度の実施計画策定と予算編成の二段階で行い、この方針を組織全体で共有していくことが重要だと考えています。

【まとめ】

今回の一般質問を通じて、市側も現在の業務過多の現状や、それによって引き起こされる「引継ぎの属人化」「検証時間の不足」といった課題をしっかりと認識していることが確認できました。

行政が市民の皆さまへの責任を果たし続けるためには、制度や事業を冷静に見つめ直すための「余白」が不可欠です。今回の議論を契機として、限られた人員の中でも持続可能で質の高い行政サービスが提供できるよう、引き続き現場の状況を注視し、建設的な議論を行ってまいります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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