行政運営の「過負荷状態」と、判断の質を守るために
3月定例会では、行政運営における業務過多、いわゆる「過負荷状態」への対応と、判断の質をどう確保するかについて一般質問を行う予定です。
最初に申し上げます。これは誰かを責めるための話ではありません。職員の皆さんの努力不足でも、現場の姿勢の問題でもないと認識しています。
私は、個人の頑張りに依存するのではなく、構造として「過負荷」を捉え直し、行政が最も高いパフォーマンスを発揮できる条件を整えることが重要だと考えています。
行政には「余白」が必要です
行政は、財源の制約、手続き、説明責任、国県との調整など、平時から負荷がかかりやすい構造を持っています。災害など緊急時には、必ず使命を負う組織でもあります。
だからこそ行政には、冷静に判断するための「余白」が必要です。
ここでいう余白は“余暇”ではなく、制度を設計し直す時間であり、人材育成・知見の蓄積・引き継ぎを確実にする余力です。
過負荷が続くと、何が起きるか
過負荷が続くと、判断が「最適」ではなく「とりあえず」になりやすくなり、検討の余地が削られ、リスクを先読みする力が落ちます。
さらに本質的に怖いのは、制度や事業が惰性で続き、全体像を把握できなくなることです。
「なぜこの事業をやっているのか」が説明しにくくなり、理念や計画と現場運用のズレが広がり、未来への投資(人材育成・引き継ぎ・ノウハウ蓄積)が削られていく——このことが、将来の市民生活の質の低下や行政への不信につながり得ると強く意識しています。
国も同じ問題意識を示しています
この課題については、国においても重要な問題として認識されています。
総務省、内閣府、会計検査院などが、それぞれの立場から共通して「行政現場の過度な忙しさが、判断の質や改善を困難にし、行政運営全体に悪影響を及ぼす」という問題意識を示していると整理できます。
市長に伺う「7つのポイント」
今回の一般質問では、当市の現状把握と今後の方向性について、市長の認識と具体的方針を伺います。
- 行政運営における「過負荷状態」の把握と現状認識について
- 業務過多が行政事業の判断や検討に与える影響について
- 事業の整理・優先順位づけを行うための考え方と仕組みについて
- 事業の見直しや整理を進める際の、現場への配慮について
- 人材育成・業務の引き継ぎ・ノウハウの蓄積に関する現状と課題について
- 定年期職員の経験・知見を、組織として活かすための制度運用について
- 今後の行政運営における業務過多・過負荷への向き合い方について
市民の皆さんへ(意見募集)
行政は、市民生活を支える「土台」です。
この土台を将来にわたって守るには、「いま回っているか」だけでなく、判断の質・改善の蓄積・人材育成・引き継ぎといった“見えにくい基盤”をどう確保するかが重要だと考えています。
もしよろしければ、
「行政の忙しさ」や「手続き・事業の見直し」に関して、日頃感じていることを、コメントやメッセージでお寄せください。
定例会後には、一般質問のやり取りと論点を整理して、改めてご報告します。

