※本記事は、令和6年度に行った一般質問について、今後を見据えた活動整理の一環として、当時の問題意識や確認できた点を振り返り、記録としてまとめたものです。
※現在の市政状況や各事業の進捗とは異なる部分がある可能性がありますが、議員としての検討過程を残すことを目的に掲載しています。
はじめに
令和6年度の一般質問では、市の持続可能性と行政運営の効率化という二つの側面から、「有事の時代」においても行政機能を維持・強化できる基盤づくりを主な問題意識として取り上げていました。
特に、職員の働き方改革や勤怠管理のデジタル化を通じて、行政内部に残る非効率な慣行からどのように脱却していくのか、また、人口減少と高齢化が進む中で、将来に向けた戦略的な投資をどこに行うべきか、という点を中心に質問を行った一年だったと整理しています。
令和6年度に取り上げた主なテーマ
令和6年度の一般質問では、主に次のテーマを取り上げました。
- 職員の働き方改革と勤怠管理のデジタル化
ノー残業デーの実効性や、勤務状況管理システム導入後の運用上の課題について確認しました。 - 行政におけるプロジェクトチーム型事業と職員支援体制
プロジェクトチームに参加する職員の負担や、所属課によるバックアップ体制の在り方について問い直しました。 - 教育分野におけるデジタル化と次世代教育への対応
「未来の教室」ビジョンの進捗と、教職員の負担軽減、ICT活用の実態について確認しました。 - デジタルディバイド解消に向けた戦略的施策
高齢者を中心としたデジタル支援の現状と、中長期的なロードマップ策定の必要性を指摘しました。 - 錦鯉産業の支援と国内外販路の拡大
輸出市場への依存リスクや後継者問題を踏まえ、デジタル技術の活用や新たな市場開拓の可能性について確認しました。
この年度を通して見えてきたこと
1.デジタル化は不可逆だが、運用には時間がかかる
勤怠管理をはじめとする行政のデジタル化については、「進めるか否か」ではなく「どう定着させるか」が課題であることが明確になりました。
勤務形態が多様な部署への対応や、実際の運用ルールの整理など、システム導入後に顕在化する課題が少なくないことを、答弁を通じて確認しています。
2.プロジェクト推進と職員負担のバランス
プロジェクトチーム(PT)型の事業は、行政課題に柔軟に対応できる手法として評価される一方で、職員に過度な業務負担が集中するリスクも指摘されました。
市側からは、業務効率化や意識改革を基本としつつ、プロジェクトチームの終了後に得られた知見を組織全体で共有する仕組み(内部研修など)を整えていく方針が示されました。
3.教育分野では「環境整備」と「人への投資」が並行課題
教育分野では、教職員の多忙化が続く中で、GIGAスクール端末の性能や通信環境、ICT活用スキルの差など、デジタル化を支える基盤への継続的な投資が必要であることが改めて浮き彫りになりました。
また、ICTやAIの時代において、「個別最適な学習」を実現するための教育者側の技術的な課題があることも明確になりました。
次年度以降につなげたい視点
令和6年度の一般質問を踏まえ、次年度以降に向けて整理しておきたい視点は次のとおりです。
- デジタルディバイド解消に向けた中長期ロードマップの策定
単発の支援にとどまらず、地域DX推進計画として継続的に取り組む必要があると考えていました。 - 錦鯉産業における販路・物流支援の検討
海外市場への依存を分散しつつ、輸送コスト削減や新たな飼育・鑑賞スタイルの可能性を探る必要性を感じていました。 - 教育分野における端末更新とAIリテラシーへの視点
GIGAスクール端末更新に際しては、性能や活用方法をゼロベースで見直し、将来を見据えたAIリテラシー教育を段階的に進めていくことが重要だと整理しています。
おわりに
令和6年度は、行政の「仕組み」を支える人と組織の在り方を、デジタル化やプロジェクト推進という切り口から問い直した一年でした。
引き続き、当時の検討や確認事項を整理しながら、現在の状況と照らし合わせて検証していくことが必要だと考えています。


