みなさん、こんばんは(^^♪
今回は「不登校・引きこもりについて考える」ということで記事を書きたいと思います。
不登校・引きこもり・ニートって?
そもそも、「不登校」「引きこもり」「ニート」の定義って何でしょうか?
不登校とは? *文部科学省の資料より
「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるため年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」
引きこもりとは? *厚生労働省の資料より
「様々な要因の結果として、社会的参加を回避し、原則的には6か月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態」
ニートとは?
「Not in Education,Employment or Training」の頭文字を取ったのが語源。
厚生労働省は「15~34歳の若者で、仕事に就かず、家事も通学もしていない人」としている。
それぞれこのように定義されています。
不登校になる原因は?
一般的には不登校の原因は「いじめ」と思う方が多いのではないでしょうか?
もちろん、いじめが原因で不登校になることはあります。
実際はどうなのでしょう?
「R2児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」
によると以下のようなデータが出ています。
不登校の要因(主たる要因として多いものは以下のとおり)
原因 | 不登校児童生徒に 占める割合 |
無気力・不安 | 46.9% |
生活リズムの乱れ あそび,非行 | 12.0% |
いじめを除く 友人関係をめぐる問題 | 10.6% |
親子の関わり方 | 8.9% |
学業の不振 | 5.4% |
調査データをみてビックリした人もいるのではないでしょうか?
いじめ以外の原因の方が多いんです。
そもそも不登校は悪いことなのか?
大前提として「不登校」は悪いことなのか?
良いか悪いかは誰が決めているのか?
判断基準や考え方は人それぞれで、いろいろな意見があると思います。
私個人としては「不登校は悪くない」と思っています。
そもそも、子ども達の選択肢って「登校」か「不登校」の二択しかないですよね?
大人たちは自分で選択したり、環境を変える選択をすることができます。
住むところ、付き合う友達、働く会社、全部自分で選択できます。
でも、子ども達って自分で選択することができないんですよね。
住む場所も変えられない。友達も変えられない。学校も変えられない。
「登校」か「不登校」しかない選択肢の中で、「不登校」を選択した。
世間や周りの「学校に行くことが当たり前」というなかで「不登校」を選択するって勇気もいることだと思います。
大人になってもそうですが、「常識」「みんなそう」「当たり前」という概念を変えたり、人と違うことをするのって勇気がいります。
ちょっと話が脱線しますが、「自分の思い込みとデータはあっているのか?」って大事だと思っています。
どういうことかというと
「最近、変な殺人事件が多くて世の中おかしくいなっている」っていう話をすることありませんか?
でも、実際のデータでは、凶悪犯罪、暴力事件等の事件数は平成の時代を見ると平成15年あたりをピークに、平成の終わりでは事件件数は半減しています。つまり、良くなっているよね?ということです。
自分や周りが抱いている「常識」「当たり前」が本当にあっているのか?
ちゃんとデータと比較することが大切だということです。
さて、「学校に行くことが当たり前」だから「学校に行かせようとする」という流れがある社会ですが、学校に行かせたい理由はなんでしょう?
この場合、学校に行かない弊害ってなに?と考えた方がよさそうですね。
学校に行かないとこんな弊害がある
・勉強が遅れる
・進学や就職に悪影響
・コミュニケーション能力が低下
・嫌な噂を流される
など
いろいろな弊害や理由はあると思いますが、これらは「不登校」だから生まれる弊害なのでしょうか?
・勉強が遅れる
→不登校じゃなくても遅れる子どもはいる
・進学や就職に悪影響
→進学での評価基準は変わってきている。企業によって違うし、個人のスキルで働ける機会はある。
・コミュニケーション能力の低下
→ そもそもどの程度の基準なのか不明。社会に出ている人は全員コミュニケーション能力が高いのか?
つまり「学校でなければこれらの解決ができないのか?」ということであれば、答えは「NO」です。
問題点との対策方法について
私は一番の問題点は「子ども達が選択できる選択肢が少ない」ことだと考えています。
これは授業のやり方しかり、部活動の考え方しかり、いろいろな部分で影響があると考えています。
探求学習でもそうですが、「主体性」を育むことを目的にしているにも関わらず、先生がテーマを決めている。部活動も強制で文化部がない。
大人もそうですが、「選択する機会の消失」が起こっているわけです。
特に小学校、中学校は選択の自由がありません。
「住む場所も変えられない。友達も変えられない。学校も変えられない。」
では、どうすればいいのか?
私は、「学校以外の場所」という選択肢を作ることと、学校以外の場所を「認めること」だと考えています。
「学校以外の場所」とは、物理的な環境のことで、いわゆるサードプレイスです。
そして、最も重要なのが「認めること」です。
学校に行かないこと=悪いこと
という認識を変えることです。
家だって、図書館だって、フリースクールだって、公民館だって、カフェだっていいじゃないですか。
学校に居場所がなくて、学校以外の場所にいるのに、それを認めないなんて言ったら、「社会全体であなたの居場所を否定します」って言っているのと同じじゃないですか?
だから私は、「選択肢を作ることと、それを認めること」が今一番必要なことだと考えています。
金子みすゞ「みんなちがって、みんないい」
この言葉、みんな知っていますよね(^^♪
素晴らしい言葉だと思います。
そして、みんなで「知っている」から「行動」に変えていきましょう。
知っているだけでは意味がないんです。
行動して初めて変わっていくと思っています。
次回のお知らせ
本日も最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
次回は「地域活動や団体活動は楽しいのか?」ということで記事を投稿したいと思います!!
次回もよろしくお願いいたします(^^)/
本日もみなさん、お疲れ様でした!!